てきとーライフろぐ

ちょっと変わった母の雑記帳

公務員を目指す人に伝えたい「事務系公務員が得られるスキルや仕事のやりがい」

みなさん、ごきげんよう

相変わらず公務員になりたい若者や、わが子を公務員にさせたいと思っている親御さんが多いみたいだけど、実際、公務員(10年)→大手飲食店→ベンチャー企業(3社)を経験した私の目線で思うことを書いてみようと思う。

 

 

公務員てどんな仕事があるの?

ひとくちに公務員といっても職種も業界も色々だよね。たとえば官公庁(国の行政施設や市役所)・警察・消防・国公立の保育園〜大学・国公立の病院・図書館などの公共施設・・・。

ざっと挙げただけでこんなにあるし、よく調べると「あ、これも公務員だったんだ?」って初めて知るような施設や職種が山ほどあるんだよね。しかもこの中で働く人のほとんどが公務員(正規職員)だから、ものすごくたくさんの職種がある。 

※施設内には非常勤職員や派遣がいる場合もあるので、働く人が全員公務員かというとそれは違うっていうことも知っておいてね。

 

公務員を目指す前に知っておきたいこと

ここからは、実際に「公務員になりたい!」とか「まだ悩んでるんだよね〜」という若者や親御さんのために書いていくね。

私が公務員だった期間は約10年。その間に子ども2人を出産して産休育休を取得したから、実働はもう少し短いけどね。ちなみに私は地方公務員で事務系のお仕事をしていたけど、おそらく国家でも地方でも雰囲気や仕事の流れはさほど変わらないと思う。

類は友を呼ぶっていうけど、行政職(地方公務員)だった友人も、国家公務員だった友人も私と同時期に退職したんだけど、結局のところ公務員の仕事は向き不向きがあるんだろうなって思った。たとえばこんな感じ。

公務員に向いている人ってどんな人?
  • 工夫や刺激よりも安定性(不変性)を求める
  • 理不尽な出来事にも普通に耐えられる
  • こびるのが苦ではない
  • どちらかというとルーティン作業が好き

 

事務系公務員で得られるスキル

ここでは公務員になるメリット/デメリットを書こうと思ったんだけど、それってだいたいみんな想像できるよね。しかもだいたい想像したとおりだから書くのやめるね。笑

なので私が実際に公務員以外の色々な業界で働いた結果「これは公務員時代に得られたスキルなのか!」って発見したことがあるから、それをまとめてみようと思う。

 

色んな書類を的確に分別し、的確に取り出せる

未だオンライン化が難しい公文書や連絡文書は、とにかく種類がめちゃくちゃ多い。
だけど、ほとんどの現場では決まったファイリング形式できちんと分かれているから、無数の文書の中から必要なものを取り出すという作業がわりとスムーズに行えるんだ。

 

書類を整理したり破棄する習慣が身につく

すべての文書には保存年限があって、たとえば連絡文書なら1年で重要なものだと5年や10年・・・って決まっているんだけど、とにかくあまりに保存や保管しておくものが多いものから、この整理をきちんとしないと業務がスムーズに行えない。だから必然的に、「書類の断捨離スキル」が身につくんだよね。

・・・・・できない(やらない)人も沢山いたけどねw

 

ホウレンソウの習慣が身につく

ほとんどの仕事(書類)に決裁(上司の承認)や報告が必要なこの業界。仕事をしていた時は「あ〜またハンコもらわなきゃいけないのかぁー。面倒だなぁ」なんて思ったりしたけど、今考えれば社会人としては当たり前だし必要なことだよね。
ベンチャー企業ではここが省略されてラクだったことも多かったけど、「え?これ書類いらないのかなぁ・・・」って不安になることもしばしばあった。

それに、何にでも決裁が必要ということは、言い方を変えれば「報告・連絡・相談」の習慣が必然的に身につくということでもある。自分ひとりで責任を追う必要もないわけだよね。私の仕事はわりと個人で動く内容だったから必死だったけど、そう考えると最初の仕事が公務員でよかったのかも。

 

公務員の仕事で得られる「やりがい」とは

「結局お役所仕事だよね〜」なんて言われがちな公務員だけど、そこはやっぱり個人によってまったく仕事量や価値観は異なる。あと、上司の当たり外れが自分の人生観を大きく左右するのは一般企業でも公務員でも同じだよ。

じゃ実際、仕事の「やりがい」ってどんなところ?っていうのを書くね。
「最低限の仕事レベルでいいよ」って考えの人には全く無関係な話だけどね。

 

利益を求めないからこその笑顔の重み

一般企業ではお客様からお金を頂く代わりにサービスや品物を提供するけど、ここが公務員ではまったく異なる部分。給与の出どころは税金であり、みなさんから徴収した税金があるから公務員である職員の生活は成り立っている。だから業務上の利益は求めないけれど、市民や県民、国民のお役にたつために精進する。

・・と書くときれいごとみたいだけど、実際に私が入職1年目に尊敬していた先輩からそのように言われ、以来このことを忘れないように仕事をしていた。ほかにも「この人すごいなぁ」と思える先輩方は、みんな同じ気持ちで仕事をしるってことも分かった。
そして、だからこそ相手が喜んでくれた時には「役に立ててよかった」という気持ちも倍増するし、もっと沢山の人を喜ばせるために何をすればいいかを考えた。

 

他の施設に倣って改善・改革することができる

利益を求めない業界だからこそ、他の先進的な施設で実施している工夫や取り扱っている設備をどんどん見学にいって、自分の職場に反映するなんてこともよくやったなぁ。予算や環境の違いですべてを取り入れることは難しくても、実現可能な内容を抜き出せばいいから、仕事のやりがいのひとつでもあったよ。

近所の施設にはよく見学や話を聞きに行ったし、管轄外の施設にも足を運んだんだ。

 

公務員の残業とか休暇の話

公務員でも残業が多いってホント?

これさ、色んなニュースにもなってるけど職種や職場でも全く異なると思うんだよね。
ただひとつ言えるのは、公務員とか企業とか関係なく残業と休みは自分次第だと思うんだよね。
私が所属していた職場はわりと残業が当たり前で休みが取りにくい環境だったけど、それでも残業せずに定時ピッタリに帰る人っていうのがいたんだよね。
それはどんな人かっていうと、仕事ができない人・・・ではなく、じつは仕事ができる人ほど早く帰るしオンオフの切り替えが上手だってことに、入職して数年後に気づいたんだ。

なんで数年後だったかというと、最初の職場では上手にオンオフ切り替えている人を見かけなくて、別の職場(もちろん職種は同じ)に異動してから「え?!帰るの早ッ!!!」という人を観察してみたら、めっちゃ仕事ができる人だったというわけ。

 

これはね、転職してからもわりと同じ傾向だったから、もしかしたら職場はあんまり関係ないんじゃないかなぁ〜っていう気がしてる。

 

有給休暇や特別休暇の取りやすさ

これも職場によるよね。っていうのも、職場によって繁忙期とか絶対休めない時っていうのは企業と同じでやっぱり少なからずあるからさ。とはいえ、「それでも絶対に休みたい!」ってことなら、それは企業と同じで上司がどうこう言えるものではないので休むことはできるよ。

私がいた職場では、職員が全員で50人弱のうち、毎年20日間付与される有給休暇を全部使い切る人が3割くらいだったかな。最初の1年は10日間の付与で翌年からは毎年かならず20日間付与されるんだよね。それで、翌年に繰り越せるのは最大で20日分まで。

つまり、

「今年の20日+去年のあまった20日=40日間」最大で休めることになる。

前述した「全部使い切る人」っていうのは、今年付与された20日分だけを使いきって残りを来年に繰越す人のことね。

特別休暇も有給休暇も書式が決まっていてそれを書いて提出するだけだから、全体的に取りやすい傾向があるよ。でも病気休暇や介護休暇を取る前なんかに有給休暇を多めに使う人もいたなぁという印象。

 

実際に産休・育休をとってみた感想

私は3人のうち2人は公務員期間中に出産をしたんだけど、じつは育児休業期間は合計で3年間取得したんだ。

今はどうか分からないけど、私が育休を取得した時には最大2年まで育児休業手当が支給されて(育休取得は最大3年まで)、その後に職場復帰すると、その半年後には復職手当が支給されたよ。これってつまり「本来支給する予定の7割くらいを育休期間中に支給して、残りの3割は復帰した時に渡すね」っていう制度なんだよね。合計すると結構な金額をいただいたから、とてもありがたかったなぁ。

 

まとめ

  • 公務員といっても色んな仕事があって、職場や職種によってすべての実態が異なる
  • やりがいやスキルアップは自分次第
  • 仕事ができる公務員は、オンオフの切り替えが上手
  • 休暇は多分どこの職場でも取りやすいのでは(予想)

 

私自身は公務員はやめちゃったけど、ベンチャー企業とは全く異なる経験ができたのも事実だし、やっぱり仕事は楽しかったなぁというのが正直な今の感想だよ。

これから公務員試験を受ける人たちは以前より受かりやすくなっているみたいだし、自分の適正に合わせて選べば楽しく続けられるはず。がんばって!

 

では、またね〜

 

※今後公開する予定の記事※

思い切って公務員を辞めたら素敵な未来が待っていた